【税理士コラム】えっ!?聞いていない💦予定してない予定納税
- sunenconsulting
- 6月30日
- 読了時間: 3分
昨年フリーランスになった方から、予定納税についてのご質問をいただきました💦
質問:
こんにちは。昨年、会社員からフリーランスに変わって、初めての確定申告も何とか乗り切りました。
会社員のときよりも手取りが増えたのでフリーランスになってよかったと思っていたのですが、先日、税務署から「予定納税」のお知らせなるものが届きました…なんですか?これは。。
回答:
ご質問ありがとうございます。
フリーランスになって初めての確定申告、お疲れさまでした。無事に乗り越えたということですが、予定納税を見落としたようですね。
よくある話かもしれませんので、詳しく見ていきましょう。
予定納税とは、翌年の確定申告の前に、今年の税金を先に一部払っておく制度です。
なぜそんなことを?と思いますよね?
国の立場から見ると、税金を早めに集めたいという意図があると思います。納税者の立場から見ると、一部前払いすることで、一度に大きな金額を払うことを避けられて、資金繰りが楽になるという効果があります。
予定納税の対象者には毎年6月頃に税務署から通知が届きます。 7月末、11月末の2回に分けて納付しますので、通知が届いたら忘れないようにしましょう。
e-Taxでの通知を希望した場合、書面での通知書は届きません。うっかり見落とさないように注意が必要です。e-Taxを確認しましょう。
あれ、俺、フリーランスだけど通知来ないよ?
という方もいると思います。予定納税の対象者は全員ではありません。前年の予定納税基準額(多くの場合は申告納税額)が15万円以上の方が対象です。
このため、前年の所得が少なかったり、還付申告だった方は対象外です。
前年の儲け次第で、予定納税があったりなかったりしますので、要注意です。
いや、資金繰りが楽になるとか言われても、お金ないですけど…。
確定申告に慣れていないと、そんな方もいるかもしれません。その場合は減額申請をしましょう。
予定納税基準額よりも明らかに税金が少なくなる場合など、減額が認められるケースもあります。
減額申請には締切りがあるのでヤバいという方は急ぎましょう。
【減額申請の締切り】
7月納付分:7月1日から7月15日
11月納付分:11月1日から11月15日
いかがでしょうか?予定納税のことがなんとなくわかりましたか?
自分が対象かどうか分からなくて不安という方は、迷わず所轄税務署に問い合わせましょう。納付が遅れると延滞税が発生しますので、早め早めの対応をお勧めします。
ところで、予定納税の通知が届いたあなたは、おそらくあれの対象にもなっている可能性が高いです。そう、多くの方が見落としがちなあれです。
ということで、次回のコラムでは、フリーランス初心者が見落としがちなあの税金についてお話します。

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