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【税理士コラム】ニセ税理士がやって来た

更新日:2022年10月17日

自営業者の方から、ゼイリシについてのご質問をいただきました😲


質問:

自営業です。以前から確定申告をゼイリシにお願いしていたのですが、ある日、税務署から「お宅の申告書には税理士のサインはないよ」と言われてビックリしています。


ゼイリシに尋ねたところ「もう、うちでは引き受けられない」と言われてしまいました。


どういうことでしょうか?


回答:

ご質問ありがとうございます。


いわゆる「偽税理士」だと思います。この問題は昔から非常に根が深い問題です。うっかり偽税理士に捕まらないように注意が必要です。


質問者さんのような被害者をなくすために、税理士法の規定を簡単にご紹介しますね。


税理士法第2条では、税理士業務として以下の3つを掲げています。


税務代理:確定申告したり、税務調査に立ち会ったりすること

税務書類の作成:申告書等を作成すること

税務相談:申告等に関して税金計算の相談に乗ること


※簡潔に記しています。


そして、これらの税理士業務は、法律により税理士資格を持つ者しか行ってはならないことになっています。たとえ無償であってもダメという点がポイントです(税理士法基本通達2-1)。


たとえば、Instagramでも税理士ではない方が税金に関する投稿をして、コメント欄で質問に応えているケースを見受けます。お金を貰っていなくても、申告書を作っていなくても、こうした行為は税理士法違反に該当する可能性が高いと思います。


彼らは税理士ではないわけですから、納税者に何かあったときに、責任は取れません。税務署からの問い合わせにも対応することはできません。結局、最後はすべて納税者自身にツケが回ってくるのです。


では、偽税理士に引っかからないためにはどうすればよいでしょうか?


答えは簡単です。日本税理士会連合会が提供する税理士情報検索サイト(zeirishikensaku.jp)で検索してみてください。このサイトに掲載されていなければ、偽税理士と考えてまず間違いないでしょう。


ちなみに僕自身は東海税理士会浜松西支部所属、登録番号143520です。



ただ、この問題の背景には僕たち税理士側にも大いに原因があります。

税理士は相談しづらい、怒られそう、難しい言葉を使う…こう思っている方はかなり多いのではないでしょうか?


独占業務とする以上、相談しやすい環境を整えることは税理士の大切な使命です。僕がInstagramで発信している理由の1つは、こうした問題意識にあるのです。



※当コラム・インスタグラムの内容はすべて投稿時点の法令に基づく一般的な内容に限定されます。

また、閲覧者が理解しやすいように簡潔・平易な記述をしているため、正確性を保証するものではありません。

※インスタグラムに記載の情報に基づき実務を行う場合、当事務所または税理士等の専門家にご相談ください。当事務所との契約に基づき実施した場合を除き、インスタグラム記載の情報の利用により損害が発生することがあっても、当事務所は一切の責任を負いません。

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