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【税理士コラム】税金なんてびた一文払いたくない!

更新日:2022年8月31日

中小企業経営者の方から税金についてのご質問をいただきました👍


質問:

中小企業経営者です。

節税のつもりで法人成りしたのですが、均等割やら社会保険料やらで何かと言って税金を取られている気がします。


私が頑張って稼いだお金を何に使われるか分からないのに、税金なんてびた一文払いたくありません

何か方法はないのですか?


回答:

ご質問ありがとうございます。


質問者さんをはじめ、各方面からお𠮟りを受けることを承知で申し上げますが、事業を営んでいる以上「税金なんてびた一文払いたくない」というのは、なかなか難しい話だと思います。


国会議員の不祥事などを聞くと、そう言いたくなる気持ちも分からなくもないですが、ちょっとだけ落ち着いて考えてみましょう。


税金なんて払いたくない、その気持ちの向こうには、きっと「無駄遣いされている」という意識が強くあるのだと思います。


せっかく頑張って稼いだお金なのに、よく分からないことに使われるなんてまっぴらだ!


そんなあなたには、寄附の活用をおすすめします。

法人の場合、寄附金は次項に示す区分に分けて取扱いが定められています。


代表的なものだけ紹介しています。これ以外にも区分があります。


寄附金が経費(損金)として認められると、その分利益(課税所得)が減りますので、結果的に税金が減ります。つまり、一部ではありますが、税金の使い道を自分で指定するのと同じ効果を得られるのです。


前項で示した区分のうち、僕がお勧めするのは⑤認定NPO法人に対する寄附金です。


認定NPO法人とは、NPO法人のうち、高い公益性を有しているものとして所轄庁が認めたものをいいます。


公益性が高いという理由で、認定NPO法人への寄附金は一般のNPO法人よりも税制優遇されているのです。

では、認定NPO法人にはどんなものがあるのでしょうか?


たとえば、私たちが拠点を置く静岡県浜松市には、地域の子育て支援に取り組んでいる「はままつ子育てネットワークぴっぴ」があります。実は当社も、ぴっぴさんの活動趣旨に賛同して、毎年売上の一部を寄附しています。


他にも、障害者支援や自然保護など様々な活動に取り組んでいる認定NPOがたくさんあります。興味がある方は、「NPO法人ポータルサイト」で検索してみください。


ところで、投資の神様と呼ばれ、慈善活動家としても知られる米国の大富豪ウォーレン・バフェット氏は、蓄えた富のほんの一部しか納税していないという事実を暴露された際、こう言ったそうです。


私の税金を増え続ける米国の債務をわずかに減らすために使うよりも、慈善活動に資金を提供したほうが社会の役に立つ


警察や消防などの公共サービスが不可欠である以上、まったく納税しないというわけにはいきませんが、バフェット氏のような考え方も一理あるのかもしれません。


税金に対する考え方は人それぞれ。


ひたすら節税に勤しむ人、まったく無頓着な人、様々な人がいますが、私自身は、必要としている方々に少しでも支援を届けられるよう、寄附を積極的に活用していきたいなと思っています。




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