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【税理士コラム】自動仕訳にご用心

インフルエンサーの方から、会計システムについてのご質問をいただきました👍


質問:

こんにちは、インフルエンサーです。アフィリ収入が増えてきたのでfreeeやMFなどの会計システムを導入して確定申告しようと思っています。


何か注意することはありますか?




回答:

ご質問ありがとうございます。


ここ数年のクラウド会計の進歩は目覚ましいものがありますね。税理士の仕事がなくなるといわれて久しいですが、本当にそんな日が来るかもしれません。


ただし、まだまだ人間が気をつけなければならない点もありますので、freee4つ星認定アドバイザーとしての意見お伝えします。


まず、下の画像をご覧ください。


この画像は実際のfreeeの仕訳入力画面(スマホ版)を抜粋したものです。


2024年3月18日にデビットカードで11,164円支払ったところ、freeeが勘定科目は交際費、消費税率は10%として判定したことが分かります。


これがいわゆるAIによる自動仕訳です。


この判定が正しければ、そのまま登録ボタンをタップすれば仕訳入力完了となります。とても簡単で、まさに誰でもできるといったところです。


ただ、問題は「AIによる判定が本当に正しいのか?」という点です。


先ほどの例では、AIは支払先や金額、過去の取引事例などから、この支出は「交際費」であるという判定をしています。


しかし、本当にそれだけの情報で「交際費」という結論を導き出すことができるのでしょうか?


同じ店で、同じ金額の、同じものを買っても贈答品であれば交際費ですが、自社で使うのであれば消耗品費かもしれません。


たしかに、勘定科目にはあまりこだわらなくてもいい場合が多々あることは事実です。


ただ、中には勘定科目が致命的に重要になるケースもあるため、「勘定科目はなんでもいい」というのは少し言い過ぎだと思います。


そこで、ご自身でfreeeに入力する方に向けて、これだけは気をつけて!というポイントをいくつかお伝えしましょう。当事務所クライアントのfreeeを見ていて、よく目にするものです。



① 10万円以上の支出をした場合

 → 固定資産の可能性がある!


② 分割払いをした場合

 → 1回の支払ではなく総額で判断する!


③ 家事関連費

 → 基本的には必要経費にならない!


④ 預金口座間での資金移動

 → 二重で登録しないように!


⑤ ATMからの入金

 → そもそもこのお金は何?



最後に、当事務所のクライアントで本当にあった怖い話を紹介します。


ある個人事業主Aさんは、freeeに言われるままポチポチと確定申告したところ、後日、税務署から連絡が来て、税務調査になりました


よく分からないまま申告していたため、税務署に説明することもできず、数十万円の追徴課税を求められたそうです。


もう二度とこんなことにはなりたくない、そう思ったAさんは、当事務所にご依頼いただくことになりました。

以来、税務調査は一度も入っておりません。





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