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【税理士コラム】あなたの知らない減価償却

更新日:8月31日

中小企業経営者の方から、ゲンカショウキャクについてのご質問をいただきました👍


質問:

昨年起業した中小企業経営者です。


初年度から結構利益が出そうなので、決算前に車でも買って節税しようとしたところ、顧問税理士から「ゲンカショウキャクするので節税にはなりませんね」と言われました。


その場では知ったかぶりをしたのですが、ゲンカショウキャクって何ですか?


回答:

ご質問ありがとうございます。


僕も年を重ねるに連れて「知らない」ということを素直に言えない場面が増えてきました。聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥、とよく言いますが、実行するのはなかなか難しいですね。


さて、ご質問のゲンカショウキャクについて簡単に説明しましょう。


ゲンカショウキャクは、原価償却でも減価消却でもなく、減価償却と書く会計用語です。


自動車のように長期間に渡り事業に使用する資産を、使用期間に渡って少しずつ経費計上していく会計処理の方法を指します。


たとえば、質問者さんが500万円のメルセデスを購入した場合を考えてみましょう。


まず、費用にする期間を考える必要があります。これを耐用年数といいます。

ただし、減価償却では、耐用年数は好きなように決めることができません。法定耐用年数というものが決められているので注意してください。普通乗用車で新車の場合、一般的には6年です。


次に、償却方法を確認しましょう。償却方法は、「少しずつ経費計上する金額をどうやって計算するのか」という、具体的な計算方法です。


償却方法には、定額法、定率法、生産高比例法、取替法など、様々なものがありますが、法人が所有する車両の場合、基本的には定率法を使用することになっています。


したがって、メルセデス500万円は6年かけて定率法により減価償却する、ということになります。


このため、儲かったからといって決算前に慌てて買っても、全額を一気に経費計上することはできませんので気をつけましょう。


ところで、昔、減価償却は恋愛に似ていると言った人がいます(私ではありません…)。


大好きだった彼女との思い出も、時の経過に連れて薄れていき、やがて綺麗に忘れてしまう。あたかも減価償却しているようだ、というのです。


これに対して「彼女との思い出は永遠だ!償却なんかしない!」という人もいるでしょう。

その通りです。


実は、会計の世界にも償却しない資産があります。その代表例が土地です。


土地は、時の経過に連れて価値が減るものではないと考えられているため、減価償却することができません。減価償却できなければ、費用にすることもできませんので、事業用に土地を購入するときは十分注意して検討しましょう


実際の償却計算は、会計システムを使って計算するケースがほとんどですので、ご自身で計算できないからといって落ち込む必要はありません。


ただし、システムの設定や資産の登録は、専門知識がないと間違える可能性が高いです。


ご自身で安易に判断せず、会計事務所に相談されることをお勧めします。



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