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【税理士コラム】独立したいけど…

更新日:2022年8月31日

独立に向けて思い悩む会社員の方からご相談をいただきました👍


質問:

30代会社員です。新卒でこの業界に入って、10年が経ちました。そろそろ独立を考えているのですが、子どもが生まれたばかりで、「失敗したらどうしよう」と不安になります。


先輩に相談すると「そんな中途半端な覚悟なら失敗するからやめておけ」と言われます。

ただ、独立は目標でもあり、なかなか諦められません。アドバイスをもらえませんか?


回答:

ご質問ありがとうございます。とてもよくある話ですね。職業柄、独立された方をよく見ています。これまでの経験を踏まえて、僕の考えをお伝えします。


まず、あなたにとっての成功と失敗を明確に定義することをオススメします。


これだけ多様性が叫ばれる時代です。成功の定義も人それぞれ。一般論ではなく、あなたにとっての成功が何を意味するのか、明確に定義しましょう。


言葉を曖昧にしたまま考えるのは、考えているのではなく、悩んでいるだけです。おそらく、解決することはないでしょう。


定義する場合は、年商や所得など、できるだけ定量的に定義することがポイントです。


いや、私はお金よりもやりがいだ!という方もいるでしょう。もちろん、やりがいも大切です。


やりがいのある状態を実現しているとき、あなたのビジネスはどんな経営状況になっていると思いますか?


顧客数、従業員数、顧客満足度、リピート率、労働時間…しっかり考えれば、様々な要素で定量化できるはずです。


成功を明確かつ定量的に定義すると、やらなければならないことが分かってきます。


たとえば、年商1億円を成功と定義してみましょう。


そのためには単価10万円のものを1,000個売らなければならない、そのためには来客数2,500人で成約率40%…そのためにはSNSはこうして、公式サイトはこうして…という感じで、順番に具体的な行動に繋がっていきます。


失敗を定義できると、やってはならないことが分かってきます。同時に、失敗したときに備えてすべきことも分かってきます。


たとえば、2年間で会社員時代の所得を超えられなければ撤退する、そのときに復帰できるようなポジションも確保する。そのためには、上司のサトウさんとの関係は絶対に維持するし、必要の情報もアップデートしておく、といったケースもあるでしょう。


ところで、失敗の話をすると「そんな覚悟ならやめておけ」という人が必ず出てきます。


本当にそうでしょうか?


そもそも、覚悟とは、危険または不利な結果を予測し、心構えをすることです。


「失敗なんか考えるな!」というのは、覚悟ではなく、ただの蛮勇。蛮勇で突き進んで、戦争に負けた国の教訓を忘れてはいけません。


最後に、僕の話をしましょう。


独立に向けて動き出したとき、当時のボスに最初に言われたのは「健康診断は受けましたか?」でした。


徒に独立を煽るのでも、足を引っ張るのでもなく、そっと支える

そんな存在でありたいと思っています。



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